基礎知識
水素水とアルカリイオン水何が違うの?いろいろ比較してみました!
アルカリイオン水と水素水の違いを下の表にまとめました。
アルカリイオン水 | 水素水 | |
製法 | ・電気分解 | ・電気分解 ・バブリング製法 ・化学反応 |
pH | アルカリ性 | 中性〜アルカリ性 |
作った直後の水素の有無 | あり | あり |
保存容器 | ・ペットボトル | ・アルミボトル ・アルミパウチ |
作って3日後の水素の有無 | なし | あり |
製法の違い
アルカリイオン水は電気分解によって作られます。
対して水素水は、電気分解だけでなく化学反応やバブリング製法によって作られます。
各製法の詳細はこちらの記事(水素水の作り方)を参照ください。
pHの違い
水を電気分解したいり、化学反応で処理したりすると、水質がアルカリ性に傾きます。
そのため、アルカリイオン水や一部の水素水は生成後アルカリ性になっています。
ただし、水素分子を直接水に溶かすバブリング製法だと、pHは変化しません。
そのためバブリング製法で作られた水素水は中性を維持しています。
作った直後の水素の有無について
アルカリイオン水も水素水も、作った直後は水素が含まれています。
これは、水を電気分解する過程で、副産物として水素が発生するからです。
保存容器の違いについて
アルカリイオン水と水素水の決定的に違う点は、保存容器です。
アルカリイオン水はペットボトルで保存するのに対し、
水素水はアルミボトルやアルミパウチで保存します。
通常、水素水をペットボトルで保存すると1〜2日程度で中の水素が完全に抜けてしまいます。
そのため、作った直後にアルカリイオン水の中に溶けていた水素は、出荷され手元に届く頃にはすべて抜け、ただのアルカリ性の水になっています。
対して、水素水は中の水素を逃がさない工夫としてアルミ製の容器で密封しています。
これにより半年〜1年くらい、高い濃度のまま水素を維持できます。
作って3日後の水素の有無
上記の保存容器の違いにより、アルカリイオン水は製造から3か程度で水素はなくなりあす。
対して、水素水は3日後でも水素濃度を維持できており、この状態は半年〜1年程度維持できます。
アルカリイオン水は「アルカリ性の水」
水素水は「水素分子が豊富に溶けた水」
アルカリイオン水はアルカリ性の水です。
製造直後こそ水素が溶けているものの、手元に届く頃には水素は抜けきりただの水になっています。
水素水は分子水素が豊富に溶けた水です。
製造直後に溶かした水素をアルミ容器などで密封し、長期間水素濃度を維持しています。
アルカリイオン水を水素水代わりに飲んでいいの?
アルカリイオン水の整水器から直接飲むのであれば、水素水代わりにアルカリイオン水を飲んでも大丈夫です。
水素研究でも、アルカリイオン水の整水器で作られた電解水をつかった文献が報告されているので問題ないです。
しかし、コンビニやスーパーで売っているペットボトル容器に入ったアルカリイオン水はダメです。
製品が流通する間に、水の中に含まれていた水素はすべて抜けきりゼロになっています。
水素水と同等の効果を期待しても、そうしたものは得られないでしょう。